福祉機器

　弊社で福祉機器の開発を始めるきっかけとなったのは、社長の知人が若くして半身不随になられたことを知った時でした。社長自身も手に障害を持ち、その不自由さは身にしみてわかっていたため、日常生活の一部でも手助けできる機器があればと考え、対象製品の調査を始めたのがきっかけでした。ですが福祉機器を開発していくなかで、自分が対象となる方と同じ障害を持つか、障害を持つ方と寝起きを共にするぐらいの覚悟をもたなければ本当に使っていただける福祉機器の開発はできないと感じることがありました。それは障害の程度が千差万別で程度の把握のみならず、障害を持つ方の性格、 ライフスタイル、家族の協力の有無にまで関係していくからです。また、現在少子高齢化が進み、高齢者が高齢者を介助・介護する機会が増えていくでしょう。
　高齢者は新しいもの、繁雑なものを使うことに抵抗があり負担が大きくても慣れたやり方、道具にこだわります。私たちは、障害を持つ方それを介護する方の心身に負担がかからいない福祉機器、どなたでも抵抗なく簡単に使い始めることできる福祉機器をめざし日々の開発に努めております。